☆無国籍ジョージア生まれ男性、難民認定

ジョージアの首都で生まれ育った少数派アルメニア民族のトロスヤン・ルーベンさん(52)

アルメニア民族であるトロスヤン・ルーベン氏は、出生時旧ソ連の国籍を保有していた。しかし、1991年1月にジョージアが独立し、同年12月に旧ソ連が崩壊。ジョージアでは民族差別を受け、国境検問を経ずにロシアへ出国した。ロシア国籍の取得を目指したが認められず、1993年以降、欧州の10カ国余りを転々とした。2010年に偽造パスポートを使って来日。難民申請をしたが認められず、入国管理局(現出入国在留管理庁)から、2012年にジョージアへの強制退去が命じられていた。

2020年1月の控訴審判決で、東京高裁(野山宏裁判長)は「ジョージア政府は迫害を続けており、難民で無国籍者。受け入れ国は存在しない」として国の処分を取り消し、強制退去命令も無効と結論づけ、晴れて在留資格5年、就労制限なしの定住者の在留資格を取得した。

東京高裁(野山宏裁判長)の判決書全文(33頁)は、こちら