入管収容中に死亡、国を提訴

photo by Hiroshi Tsumura

入管収容中に死亡、国を提訴

入管収容中に死亡、国を提訴=カメルーン人男性の遺族-水戸地裁支部

東日本入国管理センター(茨城県牛久市)に収容されていたカメルーン人の男性=当時(43)=が2014年に死亡したのは、適切な医療を受けさせなかったためだとして、男性の母親が国と当時のセンター長に慰謝料など1000万円の損害賠償を求める訴訟を2日までに水戸地裁龍ケ崎支部に起こした。提訴は9月27日付。

訴状によると、男性は14年3月、収容中に心肺停止となり、搬送先の病院で死亡が確認された。原告側は「胸の痛みを訴えて床を転げ回っていたのに、7時間余り放置された」と主張している。
男性は13年11月から同センターに収容され、14年2月から胸などの痛みを訴えて診察を受けていたという。法務省は同年、「病気による急死」とする調査結果を公表した。

同センターでは14年3月、この男性を含む2人が死亡し、今年3月にもベトナム人男性が死亡した。弁護団は「医療体制が全くなっていない。事故が繰り返されているのに、遺族に謝罪もない」と批判している。

法務省の話 訴状の内容を検討し、適切に対応したい。

[時事通信社2017.10.2]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です